• 草むらって嫌い。


    野生ポケモンがいっぱい出てくるんだもん…。


    ガサッ


    「何!?」


    出てきたのはポッポ。


    「捕まえたい〜!でもモンスターボールないしな…」


    こーいうとき、モンスターボールがとても恋しい。


    「仕方ない。レベル上げでもすっかな。いけっフッシー!」


    「ダネッ」


    「覚えてる技は…体当たりと鳴き声だけか。じゃ、フッシー!体当たり!」


    相手がポッポでは、フッシーが不利だ。


    ゴオォォッ


    風が起こる。


    ほら、来た…。


    ポッポの得意技、風おこしだ…。


    「ギャウッ」


    「あぁっフッシー!くそ、もう一度体当たり!」


    ラッキー☆★急所ヒットだ。


    敵ポッポも倒れて…経験値もらい♪


    「おや。お兄さん発見」


    ふと目をやると、何かの店員っぽいお兄さん。


    「こんにちわー」


    「こんにちわ。僕はフレンドリィショップの店員をやっているものです。例えばね、こんなものを売ってるんだよ」


    そう言って見せてくれたのはキズ薬。


    「これを君にあげるよ」


    「いいんですか?」


    「うん、どうぞ」


    「やったーw」


    貰ったキズ薬をカバンの中にしまった。


    「じゃ、頑張ってね」


    「有難うございまーす」









    もうスグ、トキワシティ。











    空を見上げると……大きな鳥の影が見えた。












    とてもキレイで…。













    深い銀色の翼だった。















    いつかまた、あの鳥に逢えるかなぁ…。