• 「サートくーん!!」

    フリーザーを途中で戻し、走ってサト君に追いつく。

    !オニスズメたちは!?」

    「ある程度は撒いてきた!でも…まだ仲間が来るわ!」

    走り出したあと、行く手を滝に阻まれた。

    「サト君!イチかバチかにかけて飛び込もう!」

    「…OK」

    私とサト君は、ゴクリをツバを飲み込むと、滝へと飛び込んだ。









    「〜♪…!?あっヒットかも!?大きいぞ〜」

    私たちは、滝を通じて落下した。

    何かにひっかかって、そのまま引き上げられる。

    ザパァッ

    「はぁ…はぁッ…」

    「な〜んだ。人間かぁ」

    私たちを釣り上げたのは、女の子。

    私と、さほど歳も変わらないよう。

    それにしても…スゴイ怪力(笑

    「チョット!そのピカチュウ、ケガしてんじゃない!」

    いきなりサト君の胸ぐらを掴んで、叫ぶ。

    「早くポケモンセンターに行って治してもらわないと!」

    「あるの!?病院」

    サト君が問い返す。

    「ポケモンのね。それにしても、どうしてこんなになるまで戦わせたりしたの!?」

    「俺の…せいだよな」

    「あたりまえじゃな――――」

    私はキッと、少女を睨む。

    「お説教はあとにして」

    そして、サト君の方に振り返り、

    「サト君、急がないと…来た!」

    「君!この自転車借りるよッ」

    サッと横にあった自転車に飛び乗り、二人乗りでオニスズメから逃げる。

    「あっ…ちょっとぉ!!」

    逃走(?)中、突然雲行きが怪しくなった。