• 次の目的地はハナダシティ。

    そこへ行くにはお月見山を通らないといけないようで…。

    ダンジョンなんて嫌いだよー!!!

    「もうっ何で洞窟(?)なんて通らないといけないのよ!あーあ、飛べたらなぁ…」

    お月見山の中を歩きながら、一人毒づく。

    すっげー虚しい。




    「あ、アンタトレーナーでしょ!勝負よ、勝負!!」

    いきなりトレーナーに勝負しかけられるし…。

    ミニスカートだよ…。

    洞窟の中じゃあ動きにくいだろうに…。

    ってゆーかパンチラ?(コラ

    「えぇーい、うっとぉしい!フッシー、とっとと片付けて!」

    面倒なのではっぱカッターで撃砕。

    「あぁッピッピちゃん!」

    圧勝。

    我ながら強し…v

    …ん?ピッピ?

    「ちょっ!おねーさん!」

    ガシッと、おねーさんの肩を掴んで問う。

    「な、なによ?」

    「そのピッピ、どこで手に入れたん!?」

    「こ、ここで捕まえたのよ!珍しいらしいけど…歩いてたら出てくるんじゃない?」

    いーこと聞いちゃったー♪

    「ありがとvじゃーねー」

    ヒラヒラと手を振ってその場を去った。





    ピッピかーピッピかー。

    いいなぁ、欲しい!(グッ






    この洞窟にピッピがいると聞いて、ご機嫌だったけど…いっきに気分はどん底さ…!

    「何なの…あの黒ずくめ」

    Rという文字の入った黒い服を着た人。

    噂は、どこかで聞いたことがある。

    そう…ロケット団。

    何か、ヒソヒソ話してるみたい。

    「お前、化石はどっちがいいと思う?」

    「俺は甲羅の化石かな」

    「マジで?貝の化石の方がよくね?」

    「ま、どちらもロケット団が手に入れるじゃん?」

    「そっかー!」

    化石?

    甲羅?貝?

    真剣に聞いてたら、落ちてた枝に気付かなくて…

    ペキという音を立てて踏んでしまった。

    「誰だ!?」

    ヤバッ…!

    「出てこい!さもないと痛い目にあわすぞ!」

    出てきても、攻撃してくるくせに…。

    ココは一先ず、退却!

    そーっと、バレないように進んだ。

    あちこちに、ロケット団。

    えぇーい、うっとぉしい(コラ







    「何者だ!」

    一人に気付かなかった。

    バレて、勝負を持ちかけられた…。

    「いけっズバット!」

    ズバット…嫌い…。

    キィキィうるさいもん。

    「しゃーない、いけっピカ!」

    さっきはフッシー出したしね。

    今度はピカでいいよね。

    「電気ショック!」

    これぐらいで充分でしょ。

    飛行には電気ってね!

    「くそ!」

    「団員さん?」

    「何だ」

    「貴方達の目的は…なぁに?」

    「けっ。何でそんなこと教えなきゃなんねーんだよ」

    むか。

    何よ、えらそうに…。

    「教えてくれないなら賞金5000円頂きますが?」

    「…教えます」

    ロケット団の目的。

    それはまず、貝の化石と甲羅の化石を手に入れて、 古代のポケモンを甦らせることらしい。

    化石はとても少なく、甦ったポケモンは貴重だという。

    ロケット団は、最終的にそれを売ることが本当の目的なのだ。

    「化石か…」

    「フン!教えてやったんだ、賞金は見逃せ」

    了解してないのに、団員は逃げてしまった。





    「その化石欲しい!」

    目を輝かせ、ぐっと拳を握り締める。

    「そうと決まれば…ぜってー化石見つけ出してやる!」

    貰うモンは、貰ってからハナダへ行かなきゃ。



    それからあたしは、何人かロケット団を倒して、化石の一歩手前へ辿り着いた。